かつて「東の三木家、西の小國家」と呼ばれた、現在の兵庫県福崎町に残る庄屋跡「旧小國家住宅」

旧小國家は室町時代(1510年頃)に当地に居を構えたと言われています。江戸時代には庄屋となり、1871(明治4)年の「播但一揆」で農民の身代わりとなり処刑された小国鐵十郎の生家としても知られています。

小國鐵十郎像

小國鐵十郎顕彰碑

鐵十郎の孫・積治の代以降、産婦人科診療所として使われ、その後も形を変えて地域に根付いてきました。姫路城より8年古い1601年築(当地区長老,当家伝承)の主屋を中心に、2007年に、長屋門、診療所、土塀が兵庫県神崎郡内で初めて国登録文化財に登録されています。

敷地図面

この歴史遺産を次世代へ引き継ぐべく、2012年より「ルネッサンス旧小國家プロジェクト」がスタート。「ひめじRe店舗計画」浦 篤志氏の協力のもと、旧診療所、長屋門の片付け・整理からはじまりイベント実施により仮装店舗として実績を積み上げ、現在は、長屋門にはカフェとパン屋、旧診療所はアロママッサージ、足ツボマッサージ、花屋が入居し活気が生まれています。

そして2024年には、築420年を数える主屋を改修し、複合型一棟貸しの宿泊施設としてリニューアルしました。

地域農民たちを救った「小國鐵十郎」の物語や、診療所(産院)、日本基督教団福崎教会、音楽教室など各時代の変遷と歴史を感じながら、身も心もほぐれる時間をお過ごしいただけますと幸いです。

  • 参考リンク

文化遺産オンライン「旧小國家住宅主屋」

福崎町観光協会「社寺・歴史」

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